「できるときに、できることを」――猫と暮らす壮年サラリーマンの10分筋トレ記

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仕事終わりの22時から始める筋トレ。猫に邪魔されながらでも5年続いた理由

本格的にやる時間なんて、ないですよね。 でも、やらない言い訳ばかりしていたら、気づけば体が”重くなる”のは時間の問題です。

仕事を終えて帰宅すると、玄関で猫2二匹が待っている。 ご飯の支度、食後の片付け、風呂。気づけばもう夜の九時を過ぎている。 それでも私は、わずか10分だけ、自分の体と向き合う時間を持っています。

筋トレといっても特別なことはしていません。 YouTubeで見た筋トレをまねして、腕立て伏せ、スクワット、腹筋をゆっくり丁寧に繰り返すだけ。 フォームを崩さないように注意しながら、筋肉に”じんわり”効いてくる感覚を楽しんでいます。

専門家が見たら「中途半端だ」と言われるかもしれません。 でも、私の目的は体力維持。アスリートになるつもりはないんです。 猫が寄ってくる日もあれば、知らんぷりで寝ている日もある。

できるときに、できることを。 それが、5年間続けて見えてきた”壮年のリアル”なんです。


「あれ、力が入らない…」仕事で動いていたはずなのに体力が落ちていた日

気づかないうちに、体は確実に衰えていきます。だからこそ、”体の予防保全”が必要なんです。

私はプラントの維持管理の仕事をしています。 部品を交換したり、油を差したり、設備を点検したり。 1日1万歩は歩くし、上へ下へとよく動き回っています。 正直、体力には自信がありました。 「仕事が筋トレみたいなもんだ」と笑っていたくらいです。

ところがある日、久しぶりの大規模メンテナンスで異変を感じたんです。 重い工具を持ち上げた瞬間、腕が抜けるように力が入らない。 息も上がり、翌日は体が鉛のように重かった。 「あれ? こんなはずじゃなかったのに」と、正直ショックでしたね。 毎日動いているはずなのに、知らないうちに基礎体力が落ちていたんです。

機械だって、メンテナンスを怠れば調子を崩しますよね。 私たちの体も同じなんです。 動いているようで、油を差し忘れた部分がきっとある。 使っている箇所と、鍛えるべき箇所は違うんだと気づきました。

その日から、「自分の体にもメンテが必要だ」と強く思ったんです。 それが、10分筋トレを始めるきっかけになりました。


猫の「おしっこ攻撃」を回避しながら。我が家の10分筋トレ事情

完璧な時間も、環境もありません。それでも”できるときにやる”から続くんです。

帰宅は19時前後。 妻と家事を分担し、夕飯の準備、片付け、風呂。 気づけば22時を回っていますよね。 そんな時間から筋トレ? と思われるかもしれません。 でも、やらないと気持ちが落ち着かないんです。

問題は――うちの猫たち。 これがなかなかの”クセ者”でして(笑)。 一匹は甘えん坊。腕立て伏せを始めると、顔を覗き込みながら「遊べ」と鳴くんです。 無視しようものなら、部屋を走り回って抗議を開始する始末。 もう一匹は控えめなんですけど、あとから”報復”してくるんですよ。そう、あれです。おしっこ攻撃。 そうなると、もうこっちが折れるしかありません。

だから、猫の機嫌を見ながらトレーニングしています。 邪魔されそうな日は壁を使って、控えめに済ませる。 落ち着いている日は腕立て・スクワット・腹筋のフルセット。 腕立て3分、スクワット4分、腹筋3分。 たった10分なんですけど、しっかりやると息が上がりますよ。

猫がじっと見てるときは、なぜか手を抜けないんですよね。 「よし、あと3回!」と自分に言い聞かせています。 気づけば、猫がいちばんのコーチ役になっているんです(笑)。

ジムで完璧にやるより、家で不完全でも続けるほうが、よっぽど自分の糧になります。 機械だって、一度止めると再稼働が大変ですよね。 だから私は止めないんです。 壁を使っての筋トレは正直、負荷が軽く効果は少ないですね、猫がいても、時間がなくても、”動きを止めない”ことだけは守っています。

できる日だけ、できることを。 それで十分なんです。 「続ける意識」さえ途切れなければ、体はちゃんと応えてくれますよ。


5年続けてわかった。筋トレの目的は”ムキムキ”じゃなく”衰えない自分”

続けることは、強くなること以上に、”衰えない自分”を作ることなんです。

10分の筋トレを始めて、もう5年になります。 最初は「三日坊主でもいいや」と思っていました。 でも、やってみると体が少しずつ変わっていったんです。

階段の上り下りがラクになりました。 腰の張りも減りました。 なにより、「疲れが翌日に残らなくなった」んです。 筋肉がムキムキになったわけじゃありません。 ただ、”動ける自分”が戻ってきた感じなんですよ。 これは数字じゃ測れない、感覚の変化でした。

プラントの機械も、止めないことがいちばんの延命策になります。 人の体も同じなんです。 続けることが、最高の修理であり、最良の点検になるんですよ。

筋トレの目的は、筋肉を誇示することじゃありません。 “自分を維持する”ための小さな習慣なんです。 だからこそ、完璧を目指さなくていい。 できるときに、できることを。 それが、最も現実的で、最も強い方法だったんです。


まとめ:ジムじゃなくてもいい。目的を見失わなければ、形は自由でいい

ジムに通うのも立派です。 でも、家で10分、自分のペースで体を動かす。 それだけでも、体も心も驚くほど軽くなりますよ。

猫が寄ってきてもいいんです。 やる気が出ない日があってもいい。 大切なのは、「自分はなぜやるのか」を忘れないことなんです。

私にとってそれは、”明日も動ける自分でいるため”。 筋トレはそのためのメンテナンスに過ぎません。 完璧じゃなくていい、継ぎ足しながらでいい。 今日できなかったら、明日やればいいんです。

壁を使う日もあれば、猫とじゃれながらの日もある。 それでも、目的を見失わずに続ける限り、体も心も、ゆっくりと前へ進んでいくんですよ。

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