あなたを止めているのは能力不足ではなく「頭の中の独り言」だった
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本も読んだ、講座も買った、それでも変われなかった理由
夜11時。
リビングのソファで、スマホを握ったまま、ぼーっとしていたんです。
画面には「AI時代を乗り越える」「これで副業収入が変わる」という広告。開きっぱなしのAI講座の資料が、テーブルの隅に置いてある。
「また今日も、何もできなかったな……」
そんな夜を、何度繰り返しただろう。
59歳。会社では主任。朝5時に起きて、6時半に家を出る。満員電車に揺られて、8時に会社に着く。17時半に退勤して、家に帰るのは19時。
妻が夕飯を用意して待っている。
食べて、風呂に入って、少し横になる。気がついたら22時を過ぎていて、「今日も動画を見ただけだった。」とまた思うんです。
「このまま会社を続けるべきか、それとも辞めるべきか」
布団の中で、その問いがぐるぐると回る。辞めたら収入が途絶える。でも続けていても、何も変わらない。今の給料。このまま定年まで働いて、その先に何があるんだろう。
焦っていたんです。
だから、AI講座に手を出した。「AIを使いこなす講座」「AI時代を乗り越える講座」「AIで副業できる講座」。気がついたら、結構お金を使っていたんです。
あなたは一日中、自分に何を言い聞かせていますか?
少し聞いてほしいんですが。
あなたは一日中、誰と一番会話していると思いますか?家族でもない。会社の上司でもない。SNSで見ている誰かでもない。
実は、”自分自身”だったんです。
通勤電車の中、昼休みのトイレ、帰りの電車、布団に入った後。脳はずっと、自分との会話を続けているんです。脳科学では「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という仕組みがあって、人は何もしていない時でも、自分や未来、過去について考え続けているという。
つまり、脳は休んでいるようで休んでいないんです。
そして厄介なのは、その会話のほとんどが”無意識”で行われていること。
あなたも、こんな言葉を自分にかけていないでしょうか。
「どうせ無理だ」「また失敗する」「今さら遅い」「家族に迷惑をかけられない」
もし一つでも当てはまるなら、それはあなたが正常だという証拠なんです。これは、人類全員に共通する「脳の仕様」。意志が強い人も、成功している人も、同じ声を聞いている。違うのは、その声に従うかどうかだけなんです。
だから、意志が弱いわけじゃない。
脳があなたを守ろうとしているだけだったんです。
人間の脳は、生き残ることを最優先する。昔、失敗は命に関わることだった。だから脳は、新しい挑戦に対して「危険だ」「やめておけ」と警報を鳴らすんです。
問題は、あなたの能力じゃない。あなたが毎日、自分に何を語りかけているか、ただそれだけだったんです。
そしてその言葉は、今日から変えられる。
同じ失敗をしても伸びる人と消えていく人の決定的な差
ここで一つ、聞いてもいいですか。
あなたは「もっと良い教材が必要だ」と思っていないでしょうか。私もそうだったんです。「次こそは」「この方法なら」「この人なら信頼できる」と、次々と情報を集めた。でも、変わらなかった。
なぜか。
「次こそは別の教材を」と手段を探し続けているうちは、なかなか現状から抜け出せない。変えるべきは教材じゃなくて、頭の中の「解釈」だったんです。
変わる人は、知識ではなく”自己対話”を変えていたんです。
A:変われない人
学ぶ → 行動する → 失敗する → 「やっぱり自分には無理だ」 → 行動が止まる → 現状維持
B:変わる人
学ぶ → 行動する → 失敗する → 「経験値が増えた」 → また行動する → 成長する
同じ失敗なのに、結果がまったく違うんです。違うのは才能でも環境でもなくて、”解釈”の一言だけ。
そしてBの側に移るのに、才能はいらないんです。トレーニングもいらない。必要なのは、失敗した瞬間にかける言葉を一つ置き換えることだけだったんです。
「だからダメなんだ」を、「経験値が増えた」に。
それだけで、脳への信号が変わる。あなたは今日から、Bの側の人間になれるんです。
自分への言葉を変えた瞬間、世界はこう見え始める
少し想像してみてほしいんですが。
月曜の朝。いつものように5時に起きる。でも今日は違うんです。昨日投稿したコンテンツに、小さな反応が来ている。
以前のあなたなら、きっとこう言っていたと思う。
「こんなの大したことない」「まだ全然ダメだ」
でも今は違う。スマホを見て、声に出してこう言えるんです。
「やったー!一歩進んだ。昨日の自分より成長した!」
金額にすればゼロ。でも電車の中で、次の投稿のことを自然と考えているんです。会議中にふと、「あの切り口で書けるな」と思う。帰り道が、なんとなく違う景色に見えてくる。
誰かに認められたわけじゃない。収入が増えたわけでもない。
ただ、「動いている自分」が、確かにそこにいるんです。
うまくいかなかった日だって、こう言えばいい。
「今日は自分らしくないな。次は大成功だ」
そう言えると、不思議と行動が止まらなくなるんです。脳が「挑戦=危険」ではなく、「挑戦=前進」と認識し始めるから。
面白いことに、うまくいかない日の”見え方”まで変わってくる。以前なら落ち込んでいたような日でも、「お、今まで通りじゃないな。何かが変わり始めてる証拠かもしれない」と思えてくるんです。
これは仕事の話だけじゃないんです。電車に乗り遅れた時も、スーパーで買おうとしたものが売り切れていた時も、同じでいい。心の中で「やったー」と叫んでみる。
それだけで、脳への信号が変わってくる。日常の小さな出来事を、全部「前進の証拠」に変えてしまう。これが習慣になった時、あなたの脳はもう、後ろを向けなくなる。
人生の流れが変わる時は、最初に少し”違和感”が来るもの。
それは失敗のサインじゃなくて、変化が始まったサインだったんです。
あなたが変われないのではない。変われない物語を信じているだけだ
最後に、もう一度だけ聞かせてほしいんです。
あなたは本当に”できない人”なんでしょうか。
歩けなかった赤ちゃんが歩けるようになった。話せなかった子供が話せるようになった。自転車に乗れなかった人が乗れるようになった。あなた自身も、そうやってずっと変わってきたはずなんです。
人間は本来、変化する生き物。変われないのではなくて、変われないという”自己対話”を繰り返していただけなんです。
今日から、一つだけ試してみてほしい。
上手くいったら、大げさに喜ぶ
「やったー!」「最高だ!」「自分、すごいじゃないか!」
失敗したら、自分を否定しない
「今日は自分らしくないな」「次は大成功だ」「経験値が増えた」
それだけでいいんです。特別な才能も、お金も、まとまった時間もいらない。
一つだけ、言わせてほしいんです。この文章を、ここまで読んでくれた。それはあなたが「変わりたい」と思っているからじゃなくて、あなたがすでに、動いている人間だったから。変わろうとしない人は、こういう文章を最後まで読まないんです。
つまり、あなたはもう、Bの側にいる。
だから今、少しだけ自分に聞いてみてほしいんです。
「自分は、本当はどうなりたい?」「そのために、今日はどんな言葉を自分にかける?」
その答えが、あなたの明日を、少しずつ動かし始めるんです。

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